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Hitachi

日立物流

持続可能な社会を支える
物流を確立するために、
研究開発を続け、
イノベーションを生み続ける
MESSAGE

執行役専務
営業統括本部長

佐藤 清輝 SEIKI SATO

あらゆることに物流業界でいち早く取り組み、
業界のトップを走り続ける

日立物流は2020年に創業70年を迎えました。日立製作所の工場の物流からスタートした当社が、現在、3PL(サードパーティー・ロジスティクス:物流業務の包括的受託)業界の日本国内トップランナーとして最先端を走り続けているのは、1985年にVAN(Value Added Network:付加価値通信網)事業に参入し、「HB-TRINET」というサービスを開始したのが大きかったと言えるでしょう。それまでの「保管」「輸配送」に「情報通信」を加えた物流システムの構築に、業界でいち早く取り組みました。これが後の3PLの発展へとつながっていくわけです。

さらに同じ1985年にプラザ合意が発表されました。急速に円高が進んだことで、日本の製造業が海外に進出していくのに伴い、当社も海外へ拠点を広めることになります。また3PLが進化し、多くのお客さまとの取引が広がっていった結果、1998年に最初の大型3PL案件を受託しました。そこで築いたお客さまとの信頼関係が新たなお客さまをさらに呼び、さまざまな業種にサービスが広がっていきました。お客さまが広げてくれたネットワークが大型3PLの受託につながり、その実績がまた事業拡大につながっていったのです。

2007年以降は国内外でM&Aを活発に行うようになります。サプライチェーンのグローバル化が進む中で、海外でもワンストップでサービスを提供できるということは必須でした。今では29の国と地域に広がり、グローバルネットワークが整備されています。

2012年に物流業としてスマートロジスティクスのR&D(研究開発)に乗り出したのも、同業他社とは圧倒的に違う点です。「物流業界が何を研究するの?」と思われるかもしれませんが、物流業について一番わかっている我々が、従来のように自動化設備やIT技術などをメーカーやソフトウェア会社などから与えられるのではなく、自分たちならではのオペレーション環境を作っていかなくてはいけない、との考えから、2016年にはR&Dセンターを開設しました。2018年になると、目に見える自動化だけではなく、DXで新しい価値を作っていくという時代に突入します。そういう中で、我々も物流領域を超越していこうという取り組みに向かっていくため、ビジネスコンセプトの「LOGISTEED」(ロジスティード)が生まれたのです。

物流領域を超えるといっても、一足飛びに超えてしまったら、大抵は失敗してしまいます。あくまで物流に軸を置いて、領域を広げていくわけです。

そうやって新しいことに挑戦することは、今や当社の社風になりました。1950年の創業から35年でTRINETができ上がり、それからまた35年経った2020年、DX戦略を推進していきます。翌2021年には経済産業省からDX認定取得事業者に選定され、新たな世界へ入っていくことに。そしてこれからも、日立物流は新しいことに躊躇なく挑戦していきます。

仕事風景1

日立物流の強みも、仕事への取り組み方も、
すべては「現場力×見える化」に集約される

新たな挑戦を支える、当社の強みは大きく三つあります。

一つ目は「グローバルネットワーク+地域完結型」の事業ということ。各国で3PLが展開されており、海外においても日本同様に包括的な物流業務を受託することができます。二つ目は「ロジスティクスのエンジニアリング力+IT・DX力」です。グループ会社の日立物流ソフトウェア(株)と当社のIT戦略本部が連携し、エンジニアリングとIT、DXが一体となった世界を作り上げます。三つ目は「オペレーション遂行力」です。IT、DXによる現場の見える化に優秀な人財のアナログな知恵が加わった、安定的で強靭なオペレーション遂行力を持っています。

つまり、三つの強みはそれぞれ関わり合っています。現場力と見える化が連携することでより強い力となり、その環境を海外でも展開することにより事業を拡大できる。どれか一つでも欠けたら成り立たないんです。

この「現場力×見える化」は、当社グループのあり方と進むべき道を示した「HB Way」の中で大切にしていることです。「HB Way」とは経営理念や経営ビジョン、行動指針などで構成されていますが、その中でこれだけは常に覚えておいてほしいものとして全従業員に伝えているのが「成功要件」。それが「現場力×見える化」です。これができないと、良い判断もできないし、素早い行動も取れない。すべてがここに根ざしています。

日々の業務改善についても同様です。VC24(Value Change & Creation 2024)という活動を全社で行っています。「会社が"成長し続けること"、従業員が"やりがいを持って仕事をすること"」を目的に、従業員がさまざまなテーマでアイデアを出し合い、好事例には表彰を行うなど、「改善活動の見える化」と「褒める文化の醸成」をめざしています。要は改善活動と組織健康度を上げていくという活動です。

仕事にやらされ感があったり、辛かったり、一方通行だったりしたら、楽しくないじゃないですか。どうしてそれをやらなくてはいけないのか、「なるほどね!」と腹落ちして、改善活動をやってみたら褒められたとなったら、楽しいですよね。「仕事」と「楽しい」は両輪においておかなくてはいけない。そのための活動がVC24というわけです。

また、VC活動を実現するために「見える環境」を作っているというのが「VC JUMP」です。社内イントラネットが充実しており、自分のパソコンで必要な情報がすべて見られる環境にあります。「どうしてこれをしなくてはいけないか」という上からの情報は下に届き、下からの「ああしてほしい」「こうしてほしい」という声も上に届きます。どんな小さなことを書き込んでもいいのです。管理者が見て、これは必要だと承認したら即実行。これまでにも、「作業者の体格に合わせて高さを調整できる作業机を導入したい」「接触事故が発生した箇所に安全表示を設置したい」など、現場からの声で実現した改善事例がいくつもあります。

VC活動の発表会では、難しい顔をしている人は一人もいません。みんなニコニコして聞いていますし、全国の拠点とオンラインでつないで、拍手はもちろん、みんなで「いいね!」を送り合います。全国の従業員が審査員で、社長の一票もみんなの一票も、同じ一票。壁がなく、やわらかい社風ができていると思います。

仕事風景2

社会インフラである物流が
持続可能な社会を支えるものとなるために

物流業界は、かつて3K(きつい、汚い、危険)、5K(+暗い、給料が安い)と言われ、今後も働き手の不足が課題と考えられています。昔と違い、物流センターの空調管理など現場の作業環境を整えたり、福利厚生に力を入れたりといったことはやってきていますが、実際、現場のオペレーションはきつい作業になります。そのため、テクノロジーを活用して、誰もが働きやすい環境を作る。重い荷物を持たなくてもいいように、長い距離を歩かせないように、細かい伝票を目で見てチェックしなくてもいいように、標準的に機械に置き換えられること、自動化できることをとことんやり切ろうというわけです。

物流業界は日本国内の生産年齢人口の減少やEC市場の急拡大などの外部環境と、労働力不足の深刻化や高齢化などの内部環境によって、近年、大きな変化の時代を迎えました。世の中がSociety5.0の創造社会をめざす中で、物流業界はいまだ3.0の工業社会のレベルと言われています。物流センターでのロボット化や自動化は進んでいるものの、まだまだアナログな仕事が主流なのです。属人的なオペレーションからの脱却やDXを活用したデータの見える化等によって、持続可能な物流事業を実現しなくてはなりません。そもそも物流業は、社会インフラとして強靭でサステナブルでないとお客さまや社会を支えることができないのです。

また、持続可能な社会を支える物流を確立することは、従業員はもちろん、パートナー企業の働きがいや、社会貢献したいというマインドセットを生み出し、企業だけでなく、社会全体の好循環を生み出すことが期待されます。それによって、物流業の社会的地位が向上し、魅力ある仕事と認識されることにつながると考えています。

仕事風景3

さまざまな業界と関わる物流業はサプライズの連続。
その中で、何にでも疑問を感じてほしい

そもそも物流業は古代から社会を支える重要な社会インフラであり続けました。そして、どの時代も社会のイノベーションは物流業から誕生しています。

例えば、当社ではドライバーのことを「操縦士」と呼んでいます。かつて大型トラックが一般の道路を走り始めた当時、大型免許の取得はハードルが高く、特別な運転技術を持ったトラックドライバーは多くの人が憧れた職種でした。当時の呼び名である「操縦士」を当社では今でも使っています。

現在においても、ベンチャー企業や通信会社、ソフトウェア会社も、物流業界をめがけて技術革新を進めています。あらゆる科学技術が民間の中で大規模に花を開くのは、ロジスティクスの世界なのです。今後も、物流センターの機械化やトラックの自動化・無人化などに向けた新しい技術革新がどんどん出てくるでしょう。

関わり合う業種の幅が広いというのも、物流業の特徴です。さまざまな業界と接し、交わらなくてはならないし、常にコラボレーションをしているようなもの。そこからいろいろなアイデアが閃いてくるし、それらがすべてビジネスの種になっていくのです。

私が当社に入社して最初に配属されたのは、今で言う3PLの営業でした。当時は、お客さまの3か月分の出荷伝票を手作業ですべて書き写し、データ入力を専門に行うスタッフにデータ化してもらい、それをもとにプログラミングしていました。どう運んだら効率がいいか、こっちの方が安いなど、さまざまなシミュレーションを重ねて、いくつものパターンを提案します。今ならDXの力で一瞬でできるようなことを、人手をかけてやっていたのです。

そこから物流のデジタル化をすべて見てきました。その間、営業から技術系の仕事まで担当し、現場オペレーションも海外赴任も経験しました。見るものやること、すべてが初めてで、行くところも会う人も、常にサプライズのような感覚。すべてが想定外で、それが刺激でもあり、面白かった。私の根底にはそれがある気がします。いろんな経験ができたということに感謝しながら、仕事を続けてきました。

当社を志望する学生の皆さんには、ぜひ何にでも疑問を感じてもらいたいです。「Why?Why?Why?」と常に考え、先輩にも上司にも聞く。そうすると彼らは必ず答えてくれます。それに対してまた「何で?」と聞くと、また答えてくれます。そうして「なるほどね」と腹落ちすることを繰り返すことで、成長につながっていきますし、当社にはそれができる環境が整っています。

当社にはさまざまな仕事の選択肢があります。キャリアアップするためのバックアップがあり、海外でも仕事ができます。そういう中で、自己実現を果たしてほしいですね。その先に、社会へさまざまな価値を提供し、ひいてはSDGsへの貢献に繋がるような未来が待っているのだと思います。

一緒にコトを起こしましょう。

執行役専務
営業統括本部長

佐藤 清輝

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