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Hitachi

日立物流

変動する物量への対応と、将来的な物流コスト上昇対策を両立

専用設備とシェアリング倉庫をシームレスに運用
ネスレ日本さま

「ネスカフェ」や「キットカット」などで知られるネスレ日本が手がけるEC事業「ネスレ通販オンラインショップ」。拡大する事業に対応するため、日立物流の専用設備に加え、同じ拠点のシェアリング倉庫サービスも新たに採用。小回りのきくサービスで、さらなる「お客さま満足」をめざす。

職場に "コミュニケーションの場"を提供

御社EC事業について簡単にご紹介ください。

当社は『ネスレ通販オンラインショップ』というECサイトで、コーヒーやチョコレートをはじめとする数多くの自社製品、さらに他社のお菓子や日用品、健康食品なども取り扱っています。

御社はEC事業を通じ、お客さまにどのような価値をお届けしたいと考えていますか。

当社は『ネスカフェ アンバサダー』プログラムを、EC事業の主力に位置づけています。このプログラムは、職場やコミュニティに『ネスカフェ』のコーヒーマシンを無料で貸し出し、専用のコーヒーカートリッジの定期購入と代金回収は『ネスカフェ アンバサダー』と呼ばれる職場の代表者(アンバサダー)に協力していただくサービスです。

この『ネスカフェ アンバサダー』プログラムには、ふたつの目的があります。ひとつは、職場で働くみなさんに手軽に美味しいコーヒーを味わっていただくことです。そしてもうひとつ重要な目的は、オフィスに"コミュニケーションの場"を作ることです。

たとえばコンビニエンスストアや自動販売機でコーヒーを買っても、それをそのまま自席に戻って飲むのであれば、コミュニケーションは起こりません。しかし『ネスカフェ アンバサダー』プログラムでは、コーヒーマシンのある場所に人が集まり、またコーヒーができあがるまでちょっとした会話が弾む、といった"場のご提供"をめざしているのです。

他社商品の取り扱いで、さらなる場の活性化も

チョコレートや他社商品の販売も、そうした"場の提供"の一環でしょうか。

はい、チョコレートはコーヒーと相性のいいお菓子ですし、またオフィスで働くお客さまに、甘い物でリラックスしていただきたいという思いもあります。さらにチョコレート以外のスナック類をみなさんで召し上がる時などは、新たな会話が生まれるなど、さらに職場のコミュニケーションの活性化にもつながるのではないかと考え、他社商品の取り扱いもはじめました。

日本ネスレ黒田様

人手に頼らない設備の利用で物量変動対応、将来的なコスト低減を。

2020年9月から、新たに同じ春日部センターのシェアリング倉庫「スマートウエアハウス(ECプラットフォームセンター)」のご利用がはじまりました。この選択の理由について教えてください。

大きく、ふたつの期待がありました。まず、安定した出荷キャパシティが確保できることです。『ネスカフェ アンバサダー』プログラムのオーダーは、コーヒーマシンを無料でご利用いただける定期便購入タイプの『ラク楽お届け便』が中心で、出荷ペースは比較的一定です。一方、『ネスレ通販オンラインショップ』では、時季に応じて各種キャンペーンを行っており、その内容によっては物量が大きく変動します。

どれだけ変動するかの予測は行いますが、100%当たるわけではありません。つまりネスレ専用設備に人を増員しての対応ですと、需要が上振れすると出荷が追いつかない、下振れすると人件費がコストに跳ね返るというリスクがあるのです。しかし自動化されたスマートウエアハウスなら、出荷量に応じての従量課金なので、そうしたリスクを回避できると考えました。

もうひとつは、中長期のスパンでのコスト低減です。働き方改革による長時間労働の抑制、同一労働同一賃金、さらに少子高齢化がもたらす労働人口の減少で、すでに人件費は上昇傾向にあります。そしてこの先、その傾向が鈍るとは思えずかえって上昇カーブが鋭くなる可能性も指摘されています。

自動化、省人化が進んだスマートウエアハウスなら、作業員への依存度が低く人件費が上昇する環境下でも、配送コストの上昇を抑えることが可能だと、日立物流から説明を受け十分に理解ができました。

全社一体でのサポート体制が、日立物流への信頼に。

ネスレ日本さま専用設備とスマートウエアハウスを併用する形になりましたが、移行にあたって問題はなかったのでしょうか。

在庫の物理的な移動などはありましたが、同じ施設内でしたので不安はありませんでした。また実際、そうした作業は日立物流さまが計画し、リードしてもらったことで、問題なく実稼働に入ることができました。

9月から稼働を開始し約2カ月が経過していますが、発送のトラブルはありません。また配送に用いる箱はこれまでの専用箱から当社ロゴを印字した汎用箱に変わっていますが、それについてもお客さまからのネガティブな反応は皆無です。

ネスレ日本さま専用設備の利用を開始した2018年からこれまでの、日立物流のイメージについて教えてください。

これまでの2年間、たとえばお客さまから想定を上回るご注文をいただき、お約束のお時間にお届けするために苦労するといったこともありました。しかしセンター長を中心とする現場のスタッフのみなさまの頑張り、さらには課題解決に真摯に取り組んでくれる営業のスタッフのみなさまが、そうした困難を解決に導き、全社一体となって当社をサポートしくれるという印象を強く持っています。

そしてそれが日立物流さまへの信頼につながっています。

日本ネスレ黒田様

シェアリング設備の活用でお客さまにさらなる価値を。

今後はどのようなご活用をめざしていますか。

まず近い将来に取り組むべきと考えているのが、キャンペーンでの詰め合わせ商品をスマートウエアハウスの汎用箱に最適化するプランです。

これは日立物流からご提案いただいたもので、小さな箱により多くの商品を隙間なく詰め合わせることができれば、搬送中に箱のなかで商品が動いて破損することも少なくなります。また荷姿も小さくなるので運送費の節約となり、そうして浮いたコストをお客さまに還元することも可能になるでしょう。

『ネスカフェ アンバサダー』プログラムのさらなる事業拡大についてはいかがでしょう。

現在は、さきほどご案内した"定期便"のお客さまが中心ですが、『ネスカフェ アンバサダー』プログラムにおける"場のご提供"という目的のためには、たとえばお客さまが召し上がりたいコーヒーをお気軽にオーダーいただき、ちょうどいいタイミングでお届けするといったサービスの導入も必要と考えております。

そのようなサービスにすることで、職場で『あれが美味しかった』『今度はあの商品にしよう』といったコミュニケーションが新たに生まれるかもしれません。小回りのきくスマートウエアハウスのメリットを活かし、そうした取り組みにも挑んでいきたいと思っています。